iPhoneの革新性のひとつはボタンをなくしたこと。アプリや機能にあわせて必要最低限のボタンを画面に表示するという発想でイノベーションを起こし、従来のスマートフォンを駆逐しました。
一方で家電のリモコンはいまだに使わないボタンであふれています。リモコンを見て家電を選ぶ人がいないから良くならないのでしょうか。
使うボタンを絞ってシンプルにすれば?
いっそのことリモコンをなくしては?
という発想で、声で操作できるスマート家電が出ていますが、家電はすいすい買い替えられるものではありません。
そこでスマートスピーカーを使って普通の家電を声だけで操る方法をご紹介します。
必要なものはふたつ
普通の家電を声で動かすには、スマートスピーカーと赤外線センサーのふたつが必要です。
スマートスピーカー
最安だとAmazon Echo Dot です。見た目がスマートでどんな部屋にも馴染みます。デメリットは招待制なので、購入までに1ヶ月ほど時間がかかる点です(執筆時点)。いますぐ音声操作をしたいなら Google Home が良いでしょう。
以下、Amazon Echo シリーズを前提に進めていきます。
赤外線センサー
色々出ていますが、Linkjapan の eRemote がおすすめです。Alexa に対応しているうえ、センサー以外にも関連アイテムが豊富なんです。
Amazon の評価がやや低いですが、これは商品の性能が悪いからではなく設定が難しいのが理由です。
eRemote miniのカスタマーレビュー – Amazon
eHome アプリをダウンロードして設定していきますが、公式の設定方法ではエラーになってしまうので、以下の方法で設定してみてください。
これでふたつを Wi-Fi に繋げられました。さっそく使ってみましょう。
できること①:リモコンの代わり
できることの 1つ目は、リモコンの代わりです。
まずは eHome アプリで、家電を登録します。
ここで注意ですが、家電はすべて『照明』として登録してください。
家電が追加できたら、操作したいボタンを学習させます。
「アレクサ、[家電名] [命令]」
このように呼びかけます。
これで、
「アレクサ、[テレビ] [つけて]」
「アレクサ、[エアコン] の温度 [あげて]」
みたいに操作できるようになります。
できること②:リモコンを越える『定型アクション』
できることの 2つ目は、家電の一括操作です。
定型アクションを設定すれば、キーワードだけで別々の家電を一度に動かすことができます。
「アレクサ、いってきます」
↓
照明、テレビ、エアコンの電源がきれる
これがスマートスピーカーと家電をつなぐ一番のメリットです。
冬の寒い朝、目覚めた布団の中からエアコンと加湿器とテレビをつけたり、残業で疲れて帰った夜、ひとことで照明とテレビとエアコンがついたらすごく快適ですよね?
設定方法です。
定型アクションは実行条件とアクションに分けられます。
実行条件は、以下の手順で設定できます。
アクションは、オン・オフをタップして変更します。照明として登録しているので明るさが出てきますが、これは変更しなくて大丈夫です。
これで定型アクションが登録できました!
僕は
「おはよう」
「いってきます」
「ただいま」
「おやすみ」
の 4つを登録していますが、「おはよう」だけうまく作動してくれません。
実はおはようは、デフォルトで「今日は◯◯の日です」というアクションが登録されているらしく、反応率が低くなります。
このようにデバイス設定をすれば、「おはよう」でも問題なく反応してくれますよ。
まとめ
スマートスピーカーと eRemote だけで、家じゅうの家電があなたの声を聞いてくれるようになります。
登録は少し面倒ですが、リモコンから解放される暮らしは快適ですよ。