月別アーカイブ: 2018年2月

Amazon Echo (Alexa) を使って普通の家電を声であやつる方法

iPhoneの革新性のひとつはボタンをなくしたこと。アプリや機能にあわせて必要最低限のボタンを画面に表示するという発想でイノベーションを起こし、従来のスマートフォンを駆逐しました。

一方で家電のリモコンはいまだに使わないボタンであふれています。リモコンを見て家電を選ぶ人がいないから良くならないのでしょうか。

使うボタンを絞ってシンプルにすれば?

いっそのことリモコンをなくしては?

という発想で、声で操作できるスマート家電が出ていますが、家電はすいすい買い替えられるものではありません。

そこでスマートスピーカーを使って普通の家電を声だけで操る方法をご紹介します。

必要なものはふたつ

普通の家電を声で動かすには、スマートスピーカーと赤外線センサーのふたつが必要です。

スマートスピーカー

最安だとAmazon Echo Dot です。見た目がスマートでどんな部屋にも馴染みます。デメリットは招待制なので、購入までに1ヶ月ほど時間がかかる点です(執筆時点)。いますぐ音声操作をしたいなら Google Home が良いでしょう。

Google Home

以下、Amazon Echo シリーズを前提に進めていきます。

赤外線センサー

色々出ていますが、Linkjapan の eRemote がおすすめです。Alexa に対応しているうえ、センサー以外にも関連アイテムが豊富なんです。

eRemote mini

Amazon の評価がやや低いですが、これは商品の性能が悪いからではなく設定が難しいのが理由です。

eRemote miniのカスタマーレビュー – Amazon

eHome アプリをダウンロードして設定していきますが、公式の設定方法ではエラーになってしまうので、以下の方法で設定してみてください。

これでふたつを Wi-Fi に繋げられました。さっそく使ってみましょう。

できること①:リモコンの代わり

できることの 1つ目は、リモコンの代わりです。

まずは eHome アプリで、家電を登録します。
ここで注意ですが、家電はすべて『照明』として登録してください。

家電が追加できたら、操作したいボタンを学習させます。

「アレクサ、[家電名] [命令]」

このように呼びかけます。

これで、

「アレクサ、[テレビ] [つけて]」
「アレクサ、[エアコン] の温度 [あげて]」

みたいに操作できるようになります。

できること②:リモコンを越える『定型アクション』

できることの 2つ目は、家電の一括操作です。
定型アクションを設定すれば、キーワードだけで別々の家電を一度に動かすことができます。

「アレクサ、いってきます」

照明、テレビ、エアコンの電源がきれる

これがスマートスピーカーと家電をつなぐ一番のメリットです。

冬の寒い朝、目覚めた布団の中からエアコンと加湿器とテレビをつけたり、残業で疲れて帰った夜、ひとことで照明とテレビとエアコンがついたらすごく快適ですよね?

設定方法です。
定型アクションは実行条件とアクションに分けられます。

実行条件は、以下の手順で設定できます。

アクションは、オン・オフをタップして変更します。照明として登録しているので明るさが出てきますが、これは変更しなくて大丈夫です。

これで定型アクションが登録できました!

僕は

「おはよう」
「いってきます」
「ただいま」
「おやすみ」

の 4つを登録していますが、「おはよう」だけうまく作動してくれません。

実はおはようは、デフォルトで「今日は◯◯の日です」というアクションが登録されているらしく、反応率が低くなります。

このようにデバイス設定をすれば、「おはよう」でも問題なく反応してくれますよ。

まとめ

スマートスピーカーと eRemote だけで、家じゅうの家電があなたの声を聞いてくれるようになります。

登録は少し面倒ですが、リモコンから解放される暮らしは快適ですよ。

プレゼン・会議で聞き手を引きつけられる、メッセージから逆算する導入部の作り方

会議やプレゼン、資料作成では、内容と同じくらい導入部が重要です。
導入部は人の第一印象のようなもので、はじめの印象が悪いだけで全体の伝わり方が大きく変わってきます。

しかしプレゼン内容や資料の体裁にはこだわっても、導入部まで気をくばる方は少ないのではないでしょうか。

そこで、良い導入部をつくるのに欠かせない 3つのステップをもとに、聞き手を引きつける導入部の作り方をお伝えします。

導入部が必要な 2つの理由

導入部が必要なのは、2つ理由があります。
1つ目は、理解しやすくなるから。2つ目は、相手に聞く必要性を与えられるからです。

理解しやすくなる


いきなりですが、人が 1番理解しやすいことって何だと思いますか?
一言で伝える
簡単なこと
共感できる話
具体的な方法
動画で説明する
色々ありますが、

1番理解しやすいことは、その人がすでに知っていることです。

話が伝わらないときや難しいときに具体例を挙げて説明しようとしますよね?

たとえば大学の経済学の講義はそのままでは難解ですが、アルバイトに例えて説明されると分かりやすくなったりします。これは多くの大学生がアルバイトというものを知っているからです。

このように、相手が知っていることからはじめると、メッセージが伝わりやすくなるのです。これが 1つ目の理由です。

聞く必要性をつくる

そもそも、なぜメッセージが伝わるのかというと、聞き手が不安や疑問を解消したいからです。
たまたまメッセージに対する疑問を聞き手がもっていれば楽なんですけど、そうでない場合はメッセージを伝えるだけでは聞いてくれません。相手からするとわざわざ聞く必要がないですからね。

具体的には、聞く必要がある=聞き手が疑問をもっている場合には、メッセージが答えになるので伝わりやすいです。
しかし、聞く必要がない=聞き手が疑問をもっていない場合は、こちらから疑問を起こさせなければメッセージは伝わりません。

そこで導入部で聞き手の不安や疑問を起こさせて聞く必要を与えられると、メッセージが伝わりやすくなるというわけです。これが2つ目の理由です。

以上 2つの理由より、導入部があれば聞き手の状態に関係なくメッセージを伝えられるようになるのです。

導入部の作り方

導入部の作り方は、以下の 3ステップです。

  1. 相手が知っていることからはじめる
  2. 想定外により疑問を起こす
  3. 伝えたいメッセージで答える

では実際につくってみましょう。

相手が知っていることからはじめる

導入部の大原則は、『相手が知っていることからはじめる』、これが 1つ目のステップです。理由はさきほどの通り、人は自分の知っていることが 1番分かりやすいからです。

ということで、ほとんどの人が知っていることを例にしてみましょう。

たとえば

『日本は島国である』

これを例として導入部をつくっていきたいと思います。

想定外により疑問を起こす

聞き手が知っていることから始めるのは重要なのですが、知っていることだけだと聞き手にとっては全く意味がありません。むしろ時間の無駄ですよね。日本は島国だって言われても「だからなんだ?」って言いたくなります。

次に必要なのは、「だからなんだ?」の後に聞き手にとっての想定外を起こすことです。

この想定外は、聞き手が知っていること(=前提)を覆すような新事実を用意してください。
たとえば

  • 日本は島国だ→しかし昔は韓国や中国と陸続きだった
  • 日本は島国だ→実は内陸の国よりも魚を食べる人の割合が低い

このような具合です。

すると、聞き手は自分が知っていることが覆されたので、自然と疑問がわいてきます。

  • 日本はいつから島国になったの?
  • なぜ魚を食べる人が少ないの?

想定外の新事実によって聞き手に疑問を起こさせられれば、2つ目のステップは成功です。

伝えたいメッセージで答える

最後に聞き手の疑問にメッセージで答えてあげましょう。

  • ◯◯年氷河期が終わるごろから島国です。
  • 漁獲量の約○%を輸出しているのです。

この答えが聞き手に伝わるメッセージです。もし答え=あなたが伝えたいメッセージだとすれば、大成功だと思いませんか?

つまり導入部とは、聞き手に新たな疑問を創出させ、それに答えることでメッセージを伝えるためのツールです。
ここまできてやっとメッセージの内容や根拠の話ができるのです。

導入部がメッセージを伝えるうえで重要な理由がお分かりいただけたでしょうか。
では、メッセージをもとに導入部をどうやってつくるのか、解説したいと思います。

導入部はメッセージから逆算して組み立てる

実際にメッセージから逆算して導入部を組み立ててみましょう。

手順

  1. メッセージ
  2. メッセージが答えとなる問い
  3. 問いの元となる現状(悩み・問題)
  4. 理想

『早起きできるグッズ 5選』を例に、導入部を組み立ててみます。

  1. 早起きできるグッズ 5選
  2. どうすれば起きられる?
  3. 朝布団から出られない
  4. 朝活で自分の時間を確保したい

どうでしょうか?
このように、伝えたいメッセージから逆算することによって、導入部を組み立てることができます。

まとめ

  1. 相手が知っていることからはじめる
  2. 想定外により疑問を起こす
  3. 伝えたいメッセージで答える

伝えたいメッセージから、この導入部の 3ステップを逆算して組み立ててください。
これだけでメッセージが伝わりやすくなるはずです。

難しいことを分かりやすく伝える具体的な方法

理想のコミュニケーションは、自分と相手にとって必要なものを必要な分だけ伝えられること

でも実際は報告や連絡・プレゼンなどで言いたいことがうまく伝わらないこと、よくありますよね。

伝わらないのは、あなたが難しいことを言っているからです。さらに、難しさは深さと複雑さの 2種類に分けられます。

内容が浅いものや単純なことは伝え方が悪くても伝わりますが、内容が深く複雑なものほど伝わりにくくなってしまいます。
この部分を伝えたいとき、どうすればうまく伝わるのでしょうか?

この記事では、内容が深く複雑なものをシンプルに伝える方法を、できるだけシンプルにお伝えしたいと思います。

情報の深さと複雑さはトレードオフ

つまり深い情報になるほど、複雑で分かりにくくなるということです。

図解します。

第2〜第4象限にかけて、知識が深くなる一方、複雑さは増していきます。

例えば『バンド』を例に考えます。

バンドという言葉には、音楽・輪っか・職位など色んな意味があります。
音楽のバンドをもっともシンプルに表現すると、『音楽を演奏する人の集まり』ですかね。
そこからメンバーの人数、ギター・ベースなどの楽器、有名なバンドの名前、というように少しずつ情報が深くなっていきます。
インディーズのバンドや海外のバンド、CDを出していない無名のバンドなどなど・・・。
ここまでくるとほとんどの人は知らない領域、すなわちマニアの領域です。

このように、知識が深くなるほど、その知識は複雑になり、分かりにくくなります。
そして、このトレードオフ構造に気づいていないことがコミュニケーションミスを引き起こすのです。

相手より自分の方が詳しい場合、詳しい領域で話をしてしまうと、相手に何も伝わらず自己満足で終わってしまうケースはよくありますよね。

例えば、後輩からの相談に対し武勇伝を語ってしまったり、話を聞いてほしいだけなのに正論を返されたり。

そうならないためにも、まずは内容の深さと複雑さのトレードオフ構造を把握してください。

自分と相手の脳内は同じではない

この世に全く同じ人はいません。
自分と相手は違う人であり、もちろん知っていることや考えることも違います。

一見当たり前のことですが、誰かとコミュニケーションを取るとき、私たちはこのことを本当によく忘れてしまいます

そして、これは言わなくても分かってくれるだろう、こう言えば伝わるだろうと思うものの、結局伝わらなかった経験、ありませんか。


例① 「お鍋にするからお肉買ってきて」と夫に頼んだが、鶏肉を買ってきた。いつもうちのお鍋は豚肉なのに。


例② 「明日のプレゼン資料、1枚で簡単にまとめて」と部下に依頼したところ、文字とグラフがぎっしり詰め込まれた 1枚があがってきた。パッと見てわかるシンプルな資料を期待していたのに。

これらのコミュニケーションミスは、自分と相手の差を無視して、自分のなかの当たり前を押し付けてしまうことが原因です。

自分と相手の脳内は別物なのです。

相手の理解度に合わせて、シンプルに伝える

  1. 内容の深さと複雑さのトレードオフ構造
  2. 自分と相手の脳内は別物

以上 2つの前提をふまえると、分かりやすく伝えるためにはどうすればいいのでしょうか。

自分が持っている情報の深さにかかわらず、相手のレベルに合わせた表現にする、つまり情報が深く、かつシンプルな領域 (第1象限) で伝えることに最も価値があるのです。

冒頭のマトリックス図で説明します。

第2〜第4象限がトレードオフ構造です。4象限の深い情報(マニア)を複雑なままで伝えても、理解できる人はほとんどいません。

そこで、情報の深さはそのままに、シンプルに伝えてみましょう。

具体的には、
① 共通の話題からはじめる
② はい/いいえで答えられる質問をする
のどちらかがおすすめです。

例えば、第4象限(たとえばマニアックなバンドの話)にもっていきたい場合、

① 共通の話題

Apple Music みたいな、音楽聴き放題サービスって流行ってるよね。今までだとあまり聞いたことがないバンドの曲って手に取りにくかったんだけど、これだと定額だから無名のバンドも探しやすいんだよね。それで最近見つけた良い感じのバンドがあってね・・・。

② はい/いいえの質問

今日電車で音楽聴いた?
好きなバンドある?

このように、相手がすぐ反応できるシンプルなレベルから話しはじめることで、深い知識や考えまで相手を連れてくることができるのです。

このアプローチを活用しているもっとも身近な例が、テレビCMです。
なにが言いたいのかよく分からないけれど印象に残る CM ってありますよね。

例① 消臭力(エステー)

商品の性能よりも商品名に特化して伝えています。

例② 免許をとろう(トヨタ自動車)

直接、免許をとりましょうと呼びかけて伝わるなら、CM は必要ないですよね?キャラクターとストーリーをうまく使って、免許や車の良さを伝えています。

このように CM は、興味がない、よく分からない商品やサービスを、タレントやキャラクターという有名人を通してシンプルなレベルに変換して伝えることによって、興味を持ってもらおうというコミュニケーションなのです。

同じく格言やキャッチコピーも情報が深く、かつシンプルな領域(第1象限)にあたります。

例① 人間だもの。(みつを)

例② 人民の、人民による、人民のための政治(リンカーン)

例③ お口の恋人(ロッテ)

このように深い情報こそシンプルなものに置き換えて、相手の理解の間口をひろげるようにすれば、伝わります。

まとめ

難しいことを分かりやすく伝えるときには、

  • 相手の理解度に合わせて
  • 深い知識をシンプルに伝える

ことを心がけてください。

プレゼンで結論(メッセージ)を最初に伝えるべき理由

プレゼンの途中に、後で話す内容を先に質問されて、
「それは後ほど説明します」
となる場面、一度は遭遇したことがあると思います。

話し手は対応力がない、質問した方はせっかちだという印象がつき、プレゼンの流れも悪くなりますよね。

なぜこのすれ違いが起きるのでしょうか?

それは、話し手と聞き手では求める順番が逆だからです。
聞き手を迷わせないための、プレゼンは結論(メッセージ)から伝えるべき 3つの理由をお伝えします。

話し手と聞き手のバイアスは違う

話し手は根拠から説明したいのに対して、聞き手は結論を求める傾向があります。
このバイアスの違いが、すれ違いの原因です。

話し手と聞き手の考えていることは真逆なのです。

聞き手は「何が言いたいのか?」とあれこれ想像してしまうので、迷ってしまいます。
これだと聞き手をメッセージまで導くのは難しくなりますよね。

まずはこの話し手と聞き手のバイアスの違いを理解してください。

メッセージを最初に伝えると聞き手は迷わない

聞き手を迷わせないように、伝えたいメッセージは最初の 1分で伝えるべきです。

なぜなら、プレゼンの質は時間とは無関係だからです。
2時間あれば最高のプレゼンができますか?内容がないと間延びしてメッセージが薄れるだけですよね。

たとえば CM は 15秒のあいだに視聴者の気を引き、商品に興味を持たせ、購入させてしまう、強力なプレゼンです。無駄な情報はほとんど含まれていません。
時間が短くなるほど、無駄な情報がなくなるのです。

プレゼン資料をチェックすべきポイントは、最初の 1分以降を切りすててもメッセージが伝わるかどうかです。

もし伝わらないようであれば、伝えたいメッセージを 1枚目にもってきましょう。

細かい根拠・データは後

根拠・データの理想的な使い方は、聞き手の疑問や質問のあとに提示することです。

もし聞き手がメッセージだけで納得したなら、もうプレゼンは終わりますよね。

プレゼンが終わらないなら、それは聞き手がメッセージに納得していないということ、そしてメッセージに対してなにかしらの疑問をもっていることになります。
根拠・データはその疑問を解消して、メッセージを納得させるために使いましょう。

用意するデータの選び方のポイントは、あらかじめ聞き手の疑問を想定しておくことです。

落書きレベルでいいので、自分が聞き手ならメッセージを聞いてどんな疑問が浮かびそうかを想像して書き出してください。そしてその疑問を解消できるようなデータを用意します。
データが十分にある場合、聞き手の疑問を想定するだけでプレゼンの成功確率はかなり高まります。

話し手はやっぱり資料内容が気になるので、資料のこまかい手直しはしても、聞き手の立場で考えようとする人は少ないんですよ。

とはいえ完全に相手の思うことを想定するのは難しくどうしても主観がはいってしまうので、他の人に資料をみてもらうのが効率的かもしれません。

まとめ

話し手と聞き手のバイアスの違いを理解して、結論→根拠の順番にすると、聞き手を迷わせることなくプレゼンを進めることができます。

プレゼンはコミュニケーションです。

準備したデータを説明したい気持ちをこらえて、聞き手によりそったプレゼンを心がけてみてください。